明けましておめでとうございます。
組合員の皆様、ならびにご家族ご一同様には輝かしい新春を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。皆様には日頃より農業の振興および事業活動に格別なご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
昨年は日本の農業を取り巻く情勢に大きな影響を及ぼす議論が各方面でなされた1年であったのではないかと思います。
まず、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉については、日本は昨年の3月15日に交渉参加表明を行いましたが、未だに十分な交渉経過の情報開示がなく、農畜産物5品目の除外は現時点では予断を許さない状況となっております。もし、これらの一部でも対象になれば、今後は国として最終的には批准しないよう働きかける等の戦術変更もありえるとJAグループで対応を協議しているところであります。
水田農業対策では、マスコミは盛んに産業競争力会議で減反政策廃止が打ち出されたことを報道しておりますが、これは決定されたわけではなく不確定な情報が先行しているに過ぎません。ただ、米の需給が供給過剰なことは確かであり、過剰米対策として備蓄米や加工用米、飼料用米への転換や枝豆の産地化推進等コメ以外の農産物の作付等を行い、様々な国の補助金を確保していかないと日本の農業・環境・農村は守れません。平成26年度もJAグループあげて全力で直面する課題に取り組んでいく必要があると考えております。
いみず野農協管内では担い手シェアが8割に達し、加えて昨年12月に市内の7つの営農組合が法人化となり、法人の営農組合は26組織、耕作面積も1,200町歩を超える規模となりました。また、昨年の稲作は、天候の影響により乳白粒等の被害の発生が多く、富山県産のうるち米全体の1等米比率は68.2%と昨年より5ポイント低下しましたが、当いみず野農協においては、88.9%と県平均を大きく上回り射水市産米の品質確保ができたものと喜んでおります。これは日頃からの皆様方の努力が実を結んだ成果であり、また高岡農業振興センターと連携した当農協の営農指導体制の成果でないかと自負しているところであります。今後とも「安全・安心な農産物の生産」を基軸に地産地消を拡大するとともに、販路の確保に積極的に取り組むことが、農家の皆様の負託に応えるべき責務と考えている次第であります。
昨年7月に、新築移転により誕生した新「大島支店」は地元組合員の皆様の大きな支援を受けて順調に業績を伸ばさせていただいており、改めて感謝申し上げる次第であります。いみず野農協の貯金量は、昨年末には1,170億円となり、貸付金残高は300億円に達しております。これもひとえに皆様のご協力の賜であり、今後とも食と農、地域社会へ貢献することにより、組合員ならびに地域の皆様に選ばれ、成長し続けるJAの実現を目指して努力を続ける所存であります。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして新年のご挨拶といたします。
いみず野農業協同組合
代表理事組合長 水元 睦雄
JAいみず野(いみず野農業協同組合)は、富山県射水市を事業エリアとする農業協同組合です。
助け合いの精神のもと、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、持続可能な農業と豊かでくらしやすい地域社会の実現を目指し、様々な事業や活動を行っております。