明けましておめでとうございます。
組合員の皆様、ならびにご家族ご一同様には輝かしい新春を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。皆様には日頃より農業の振興および事業活動に格別なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
平成26年6月、政府は諮問機関である規制改革会議の提言を受けて農協改革の推進を決定、これに対しJAグループは「食と農を基軸とした地域に根ざした協同組合」を基本とする自己改革に取り組んでまいりましたが、昨年9月に公布された改正農業協同組合法の変更内容は、JA全中の一般社団法人化や公認会計士監査の義務化等を含め大幅なものとなりました。JAグループとしては、改めてこれまでの取組みについて点検し、「農業者の所得増大」や「地域の活性化」に向けて自己改革の実践に取り組む必要があります。
農産物の重要5品目を巡って日米間で膠着状態が続いていたTPP交渉は昨年10月、牛肉・豚肉の大幅関税引き下げや米輸入の特別枠創設等農産物市場アクセスを含めたすべての分野において大筋合意しました。今後は、政府・与党から充分な説明を受け、国会決議を遵守した内容となっているか国内生産への影響を精査する必要があります。当JAといたしましては、今後も射水市・関係機関と連携し、生産者が安心して農業経営が続けられるよう、農地中間管理事業への取組も継続しながら担い手の育成・確保に努めるとともに、首都圏への射水市産農産物の販路拡大を積極的に進め、地域の特色を活かしたブランド化の推進や基幹となる農業施設整備を図りたいと考えています。
現在、担い手のシェアは順調に推移して8割に達しており、法人化への組織再編も加速化され昨年12月までに3営農組合が法人となり射水市全体で42組織となり、この後も各組織で準備が着々と進められています。
昨年の稲作は、6月下旬以降気温が低めに推移しましたが、8月初旬からの重要な登熟盛期では日射量が多く好条件となりました。しかし、品質面ではカメムシの発生が例年になく多かったため、早生品種「てんたかく」の登熟機関である7月下旬から被害が見られ、緊急防除を呼びかけましたが、斑点米が多く発生しました。このため、当JAの3カントリ・1ライスセンターの色彩選別機をフル稼働させ品質向上に努めました。全体的には、コシヒカリの品質が県下平均的には良く、うるち玄米の1等米比率は18年ぶりに90%を超える近年にない成績となりました。当JAでも同様に12月末で97.5%(昨年95.9%)となり県下平均を大きく上回る品質の良い射水市産米を確保できたものと安堵しております。
平成28年度は、昨年11月に開催された第46回JA富山県大会で承認可決された3つの目標である「農業者の所得増大・地域活性化への挑戦」、「農業者の所得増大・地域活性化に向けた組織・事業・経営の革新」、「協同組合理念の浸透と食・農・協同組合にかかる理解の醸成」の実現に向けてその実践に徹底して取り組む所存です。
当JAの貯金量は、昨年末には1,210億円となり、貸付金残高も280億円を超えております。これも偏に皆様方のご協力の賜であり、今後とも食と農を通じて地域社会へ貢献することで、皆様に信頼され、選ばれ、そして成長し続ける「JAいみず野」を目指してより一層の努力を続ける所存であります。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして新年のご挨拶といたします。
いみず野農業協同組合
代表理事組合長 水元 睦雄
JAいみず野(いみず野農業協同組合)は、富山県射水市を事業エリアとする農業協同組合です。
助け合いの精神のもと、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、持続可能な農業と豊かでくらしやすい地域社会の実現を目指し、様々な事業や活動を行っております。