明けましておめでとうございます。
組合員の皆様、ならびにご家族ご一同様には輝かしい新春を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。皆様には日頃より農業の振興および事業活動に格別なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、我が国の農業を取り巻く情勢は、米消費の低迷や農業改革・農協改革への取り組みに加え、TPPが昨年12月9日に国会で承認され、合わせて関連法も可決・成立するなど大きな転換期を迎えています。昨年4月に施行された改正農業協同組合法の大幅な変更内容を受け、JAグループとして改めてこれまでの取組みについて点検し、「農業者の所得増大」や「地域の活性化」に向けて自己改革の実践に取り組んでまいりました。
当JAといたしましては、こうした国の動きに対応し、今後も射水市・関係機関と連携し、生産者が安心して農業経営が続けられるよう、射水市農業再生協議会との取組も継続しながら担い手の育成・確保に努めるとともに、首都圏への射水市産農産物の販路拡大を積極的に進め、地域の特色を活かしたブランド化の推進や基幹となる農業施設整備を図りたいと考えています。
現在、担い手のシェアは順調に推移して8割に達しており、法人化への組織再編も加速化され昨年12月までに3営農組合が法人となり射水市全体で42組織となり、この後も各組織で準備が着々と進められています。
また、1億円産地づくりの重点品目として位置付けている枝豆は、出荷期間の拡大と出荷体制の改善など、生産から販売に至るまで積極的な活動により過去最高の販売額となりました。加えて今年は色彩選別機の導入により品質管理を徹底し、選別から袋詰め・段ボール梱包までを一つのラインで行う枝豆選別設備を設置し更なる品質向上と省力化に努める所存であります。
昨年の稲作は、春先から成熟期直前までの月平均気温が高く日照時間も多くなったことにより、籾の登熟歩合が高くなりくず米が減ったために収量の増加に寄与しました。品質面では、初めて導入した無人ヘリによる防除の効果も高く、一昨年多発したカメムシの被害を抑えることができ、早生の1等比率は99%を超える結果となりました。うるち米全体でも97%を超える大変高い比率となり、県下平均を大きく上回る品質の良い射水市産米を確保できたのも農家の皆さんの常日頃のご尽力の賜物であると感謝申し上げます。
平成29年度は、第46回JA富山県大会で承認可決された3つの目標である「農業者の所得増大・地域活性化への挑戦」、「農業者の所得増大・地域活性化に向けた組織・事業・経営の革新」、「協同組合理念の浸透と食・農・協同組合にかかる理解の醸成」の実現に向けてその実践に徹底して取り組む所存です。
当JAの貯金量は、昨年末には1,260億円となり、貸付金残高も270億円を超えております。これも偏に皆様方のご協力の賜であり、今後とも食と農を通じて地域社会へ貢献することで、皆様に信頼され、選ばれ、そして成長し続ける「JAいみず野」を目指してより一層の努力を続ける所存であります。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして新年のご挨拶といたします。
いみず野農業協同組合
代表理事組合長 水元 睦雄
JAいみず野(いみず野農業協同組合)は、富山県射水市を事業エリアとする農業協同組合です。
助け合いの精神のもと、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、持続可能な農業と豊かでくらしやすい地域社会の実現を目指し、様々な事業や活動を行っております。