明けましておめでとうございます。
組合員の皆様ならびにご家族ご一同様には、輝かしい新春を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。
また日頃より、農業の振興及びJAの事業活動に格別なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年は、新型コロナウイルス感染症の発生・拡大により社会全体に大きな変化のあった年でした。様々な活動が中止または縮小となるなか、組合員の皆様には大変なご苦労があったことと存じます。
昨年の水稲については、生育期間である7月の低温、日照不足、8・9月の高温のほか倒伏やカメムシの被害による斑点米等で品質低下が懸念されましたが、JAいみず野管内の米の1等比率は96.2%と6年連続で95%を上回る県下トップクラスの高水準を維持することができました。これもひとえに生産者の皆様のご尽力の賜物であると感謝申し上げます。
国内の米の需要状況は、従来からの消費減退に加え新型コロナの影響で業務用米需要の減少により在庫が過剰となり価格の下落が予想されます。
今後も生産者・農業関係機関が一体となった「需要に応じた米生産」と「水田フル活用」を推し進めるとともに、「選ばれる産地」としてJAいみず野のブランド米「米一番」を中心に高品質米生産に取り組んで参りたいと存じます。
一方、1億円産地づくりの重点品目の「えだまめ」は、一昨年の反省を踏まえ、播種時期の見直しや施設改修等による選別精度向上に加え、中京方面に販路を拡大したこともあり販売単価は向上しましたが、開花期の日照不足により着莢数が減少し、不稔実の割合も高くなったことから単収が前年比で73%となり、販売額は一昨年並みの4,761万円にとどまりました。延期となった東京オリンピック・パラリンピックへの食材提供を含め、販売額1億円を目指して参ります。
今年度は、中期3カ年計画の最終年度となり「農業者の所得増大・地域活性化へのさらなる挑戦」「豊かで明るいくらしの実現」「自己改革を支える組織・事業・経営の再構築」の3つの基本方針に基づいた総仕上げの年となります。
JAを取り巻く環境が一層厳しさを増すなか、経済事業の収益改善を図るとともに、TACを中心とした担い手の皆様への支援・連携強化に取り組んで参りますので、皆様のご意見・ご要望をぜひお聞かせいただきますようよろしくお願い申し上げます。
今後とも食と農を通じ、豊かで活力ある地域社会づくりに全力を尽くすとともに、地域に信頼され、必要とされる「JAいみず野」を目指してより一層の努力を続ける所存であります。
結びになりますが、皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして新年のご挨拶といたします。
いみず野農業協同組合 代表理事組合長 水元 睦雄
JAいみず野(いみず野農業協同組合)は、富山県射水市を事業エリアとする農業協同組合です。
助け合いの精神のもと、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、持続可能な農業と豊かでくらしやすい地域社会の実現を目指し、様々な事業や活動を行っております。