明けましておめでとうございます。
組合員の皆様、ならびにご家族ご一同様には輝かしい新春を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。
皆様には日頃より農業の振興および事業活動に格別なご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年末に実施された、衆議院総選挙では農政も争点になるかと思われましたが、平成26年産の米価下落への対応策などの議論にとどまり、農協改革やTPP (環太平洋経済連携協定)交渉は重要な課題であるにもかかわらず議論が深まらなかったことは農業関係者にとって気になるところであります。TPP交渉は与党の政権基盤が安定したことで交渉に弾みがつくことが予測されますが、公約を守り国会の決議を踏まえ国益にかなう交渉を政府にお願い申し上げるところであります。農協改革についてはJAグループがまとめた自己改革プランの実現に取り組んでいく所存であります。一方、国は経営所得安定対策を見直すとともに、米の生産調整を廃止する準備を始めました。また、米価が下落し、農業を取り巻く環境は大変厳しい中、当JAといたしましては射水市と連携して安心して農業が続けられるよう農地中間管理事業への取組みに協調しながら担い手の育成・確保に努めるとともに、首都圏への販路拡大を進め、地域の特色を活かしたブランド化の推進や基幹となる農業施設整備を図りたいと考えております。
現在、担い手のシェア拡大は順調に推移して8割に達しており、法人化への組織再編も加速化され昨年12月には9営農組合が法人となり射水市全体で38組織、この後も5組織で準備が着々と進められています。
昨年の稲作は、4月以降日照りが多く高温気味で推移しましたが、8月初旬からの重要な登熟盛期では日射量が少なめで8月17・27日には局所的な大雨など不順な天候となりました。しかし、県下平均的には品質が良く、富山県産米の「1等米」比率はうるち玄米で87%(昨年68%)となりました。当JA管内でも同様に95.9%(昨年88.9%)と県下平均を大きく上回る品質の良い射水市産米を確保できたものと喜んでおります。
平成27年度における重要事項としまして、本店と大門支店を統合し1階を大門支店、2・3階を本店とする統合事務所を現本店敷地内に新たに建設し今春オープンする計画を地元組合員の皆様のご理解とご協力により順調に進めさせていただいておりますことを改めて感謝申し上げる次第であります。
いみず野農協の貯金量は、昨年末には1,200億円となり、貸付金残高も290億円を超えております。これも偏に皆様方のご協力の賜であり、今後とも食と農を通じて地域社会へ貢献することで、皆様に信頼され、選ばれ、そして成長し続けるために一段の飛躍を目指して努力を続ける所存であります。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして新年のご挨拶といたします。
いみず野農業協同組合
代表理事組合長 水元 睦雄
JAいみず野(いみず野農業協同組合)は、富山県射水市を事業エリアとする農業協同組合です。
助け合いの精神のもと、「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として、持続可能な農業と豊かでくらしやすい地域社会の実現を目指し、様々な事業や活動を行っております。